MAGNETIC TECHNOLOGY & QUALITY

• 1 構造と特長
• 2 ストロークと吸引力
• 3 使用時に考慮していただくこと
• 4 一般特性

• 5 選定の仕方
• 6 ご注文に際して
• 7 銘板表示

新電元オープンフレームソレノイドは、弊社ソレノイドの内で最も構造が簡単で、コイル部は一部露出し、外形は角型をしております。(図1)
最も小さいサイズと重量で、最も大きい吸引力を得るため、高透磁率材料の使用と、コイルの占有率を高める巻線の考慮により、小型･軽量で最大の吸引力が得られるよう設計され、OA機器、遊技機械等に幅広く使用されています。

オープンフレームソレノイドの磁極形状は、コニカル型(図1)が標準となっております。経済的にご使用いただくためには、最小ストロークで使うことをお勧めします。

1）温度について

オープンフレームソレノイドのコイルデータは、全て周囲温度20℃でソレノイド単体の時の値を示しています。
コイルデータに記載された定格通りに使用したとき、コイル温度上昇が65℃以下になるよう設計されていますので、周囲温度40℃までの使用が可能です。
もしソレノイドを放熱効果の優れた取付板に取り付ける場合には、温度上昇をより低く抑えることが可能です。

2）復帰スプリング

オープンフレームソレノイドには消磁時、元の位置に戻すための復帰スプリングは組み込まれていませんので、外部へ装着するよう考慮して下さい。

3）プランジャの加工について

お客様自身でプランジャ (材質：鉄)を加工なさる場合は、プランジャやスリーブ等の摺動面へ切粉が付着しないよう十分ご注意下さい。
切粉が付着したままで、ご使用されると寿命や特性の低下の原因となります。

寿命は負荷や使用頻度等によって大きく左右されますのでご使用時必ず実負荷で確認されることをお勧めします。
長寿命形を希望される場合は、ご相談下さい。

オープンフレームソレノイドを選定する場合は、下記の内容を決めて下さい。

1）吸引力

負荷を動かすのに必要な吸引力に対し温度変化、電圧変動を見込んだ安全係数1.3を乗じて下さい。

2）作動周期

使用する最大ON時間と最小OFF時間から求めて下さい。

3）ストローク

必要なストロークを決めて下さい。

4）使用電圧

コイルに印加される電圧を決めて下さい。

これらが決まりましたら吸引力特性一覧を使用し、概略の見当をつけてから、そのタイプのコイルデータを参照すると便利です。
温度上昇後の吸引力を知りたい場合には、アンペア・ターンを計算の上アンペア・ターン吸引力のグラフをご利用下さい。

オープンフレームソレノイドをご注文なさる場合は、タイプNo.をご指定下さい。

銘板は下記のように表示しております。

●カタログ品

※1製造年週　(西暦下2桁と週番)

●特殊品
カタログ記載と一部でも寸法等が異なる場合は、次のように表示しています。

※1製造年週　(西暦下2桁と週番)