VCM(ボイス・コイル・モータ)は、スピーカと同じ原理で推力を発生するため、その名がつけられました。鉄芯が動くソレノイドと異なり、可動部がコイルのため、「ムービングコイル型アクチュエータ」とも呼ばれる事もあります。
構造は、磁石とヨークで磁気回路を構成し、そこに生成した磁界の中に可動可能なコイルを配置しています。磁界中のコイルに通電すると、磁束と電流の作用で推力が発生します。これはフレミングの左手の法則として知られています。電流の方向を反転すると逆方向に推力が発生し、負荷を逆方向に駆動します。このため電流制御で双方向への駆動が可能です。磁界を生成する磁石に小型で強力なものを使用することで、小型化しながら推力性能向上を実現しています。
この構造から得られる特徴は次のようなものです。可動部が軽量なコイルのみである事から、高速な応答が得られます。また、ヒステリシスが小さいことに加え、電流と推力の関係が直線状で、良好な制御性を持っています。双方向駆動が可能なため、位置決め制御にも向いています。
当社では、複数の電圧定格に加え、電力供給用のリード線と、可動部支持用のシャフトの有無を選択可能とし、様々なニーズに柔軟に対応いたします。
製品カタログ (PDF) |
CADデータ (dxf) |
仕様書 (PDF) |
ご購入時品番 |
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MM30C | 標準 (シャフト有) |
6V | MM30C-06 |
12V | MM30C-12 | ||
シャフト リード線 |
6V | MM30C-06L | |
12V | MM30C-12L | ||
MM40C | 標準 | 6V | MM40C-06 |
12V | MM40C-12 | ||
リード線 | 6V | MM40C-06-L | |
12V | MM40C-12-L | ||
シャフト | 6V | MM40C-06-S | |
12V | MM40C-12-S | ||
シャフト リード線 |
6V | MM40C-06-LS | |
12V | MM40C-12-LS |
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「めかとろ通信」第32号 VCM(ボイスコイルモータ)特集
ソレノイドとの比較、特徴などを解説しています。