ソレノイドはどのような原理で動くのでしょう?
ソレノイドの原理
永久磁石には、鉄などの磁性体を吸着する作用があります。
電磁石は鉄で出来た鉄心に銅線を巻いて作ったコイルが組み合わせてあります。このコイルに通電すると、鉄心が磁化されて永久磁石のように釘などの鉄片が吸着します。コイルの電流を遮断すると磁力は消え去り、鉄片は開放されます。このように電磁石はコイルに通電したときのみ磁石としての性質を示します。
ソレノイドはこの鉄片の代わりに磁性体で作られた可動磁極を用意してあります。鉄心として固定磁極があり、その周りにコイルが配置されます。コイルに通電したときに固定磁極と可動磁極が吸着します。コイルの電流を遮断すると吸着力は消えて復帰します。
このようにソレノイドは、電磁石の原理を応用したアクチュエータです。モータも同様の原理で動作します。吸着力と反発力を回転力として利用するような構造となっています。
ソレノイドとは、電気エネルギーを電磁エネルギーを介して機械エネルギーに変換する装置ともいえます。