課題解決事例

事例01

課題

ダクトの開閉に交流ソレノイドを使用しているが、リンクが汚れてきたりして動きが悪くなるとソレノイドが焼損することがあり、対策に困っておられました。直流ソレノイドはストロークが取れずに置換可能なものがなく、モータへの置換だと、機構が複雑になるのと、動作が遅くなってしまいます。

ポイント直流ソレノイドはストロークが取れない。
モータだと機構が複雑、動作が遅い。

対策

交流ソレノイドを直流ソレノイドのロータリソレノイドとし、リンクを再設計することでストロークの問題をクリア、駆動を可能にしました。

効果

仮にロックが起こっても直流ソレノイドなので焼損することはなく、 清掃するだけで元通り使用可能になった。

ACソレノイドとロータリソレノイド

事例02

課題

屋外設置のホッパに付着粉を落とすための起振装置を設置している。これはエア駆動のアクチュエータである。冬季に冷え込んだ際、駆動エアに含まれる水分が配管中で凍結し、アクチュエータが機能しないことがあります。厳寒期など場合によっては氷解し回復するまでに数日を要することもあり、対策に悩まれていました。

対策

ソレノイド式の起震装置に交換し、エアの配管を廃止、電気配線に改めた。

ポイントエア式は配管が必要。
ソレノイドは電気配線で済む。

効果

外気温に関係なく動作することが可能になった。

インパクト用ハンマソレノイド

事例03

課題

一定角度範囲を往復動作する機構が必要だが、駆動部の格納スペースを確保するのに困っておられました。モータを小型化して減速比を変更すると、動作が遅すぎるので機能に影響を生じます。

対策

モータ+減速機+位置検出センサ+ドライバ ー> ロータリソレノイド に置換

効果

機構が単純化され、主要部品がロータリソレノイドだけになった。これにより、省スペースとなるとともに、信頼性の向上が期待でき、コストダウンも実現できます。

ポイント信頼性向上
コストダウン

モータのロータリソレノイドへの置換

事例04「吸気配管の自動閉鎖」

課題

気密度の高い建物において、換気のために外気を導入するには専用の配管を必要とします。火災などの際には自動的に閉鎖して空気の流入を遮断します。このような非常時には電源が失われることがあります。これをモータと減速機を組み合わせた駆動部とすると、閉鎖するためにモータを逆転することができません。またはクラッチで駆動部を切り離して復帰ばねで戻すなどの複雑な機構が必要です。逆転のために非常用蓄電池を備えたものさえもあります。構造が複雑でコストもかさみます。非常時に確実に動作する信頼性にも不安があります。蓄電池は定期的なメンテナンスが欠かせません。

ポイント電源が失われた状態での駆動が必要

対策

ロータリソレノイドでバルブ駆動部を構成しました。
通電時に開放、電源の遮断で閉止します。

ポイント停電対策として特別な機構は必要ありません。

効果

機構は非常にシンプルなものになり、コストも押えられました。機構が単純なだけに信頼性の向上も期待できます。

給気管用バタフライバルブ
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