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- アンペア・ターン(AT)
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起磁力の単位。磁力を発生させる大きさで、コイルに流れる電流(アンペア)とコイルの巻数(ターン)の積をいいます。
アンペア・ターン(AT) = コイル電流(A) × コイル巻数(T)
- AWG
AMERICAN WIRE GUAGEの略称で、アメリカで制定された電線の規格です。導体の直径寸法等が定められています。コイルワイヤーサイズの指定に用いられ、数値が小さいほど太く、大きいほど細くなります。
- 残留磁気
ソレノイドは磁極の構成部品に鉄系の磁性体を使用しています。磁性体の磁気的材質によってはソレノイドの通電を遮断した後に、多少の磁束が残留することがあります。これを残留磁気といいます。
この残留磁気により、復帰不良の原因となることがあります。新電元ソレノイドは吸着時のエアギャップを設けて残留磁気による影響を軽減するように設計されています。
- 絶縁種別
ソレノイドのコイルの耐熱温度を絶縁階級で表し、各絶縁階級で最高許容温度が決められています。
絶縁種別 最高許容温度 Y種 90℃ A種 105℃ E種 120℃ B種 130℃ F種 155℃ H種 180℃ - 電力(ワット)
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電力とは、電気エネルギーの消費量を表します。ワット(W)という単位で大きさを表します。
電力は電圧(V)と電流(A)の積で決まり、次の式で算出します。
電力(W) = 電圧(V) × 電流(A) - 標準放熱板
ソレノイドのコイルは通電により発熱します。この熱は本体に取り付けられた放熱板を経由して放熱します。弊社では各ソレノイドに対して放熱板の面積を定め、これを標準放熱板としています。
カタログには標準放熱板を使用したときの電圧・出力を掲載しております。- 安全率
ソレノイドは通電時にコイルの発熱によって、抵抗値が上昇し、流れる電流は低下します。電流低下により、アンペアターンが減少し、ソレノイドの出力は低下します。あらかじめこの出力低下を見込んで、負荷を駆動するのに必要な出力を確保するための値です。負荷にこの値を乗じた出力を有するソレノイドを選択します。
ロータリソレノイド、プッシュ・プルソレノイド等 1.5倍
オープンフレームソレノイド、自己保持ソレノイド 1.3倍