交流駆動
当社のソレノイドはDCソレノイドで、交流電源では直接駆動できません。 ブリッジダイオードで整流した後通電する必要があります。 ブリッジダイオードは余計に必要となりますが、ACソレノイドに比較してメリットもあります。 ACソレノイドはその作動ストローク中で機械的にロックされた場合、発熱が非常に大きくなり、最悪焼損に至ります。 DCソレノイドは構造上そのようにロックされた場合でも、異常発熱で焼損するようなことはありません。これは安全上大きなメリットとなります。ACソレノイドは、このための対策が取れない場合には使うべきではないかもしれません。
DCソレノイドはACソレノイドのように突入電流が流れる事がないので、駆動するのが楽というメリットもあります。 ACソレノイドは作動終了後に磁気ギャップをできるだけ小さくする必要があり、この部分に緩衝材を配置することができません。このため、非常に大きな作動音が避けられません。DCソレノイドは作動最終端で磁極が接触しないようにストッパを設けたり、衝撃を吸収する素材を配置して作動音を抑えることが可能です。
ただし、DCソレノイドは起動推力がACソレノイドに比較して小さく、ストロークが大きく取れないのが欠点です。